腸内細菌

 腸の中に生息する細菌のことを言います。腸内細菌と人は主に共生関係にあります。

 人は腸内細菌に栄養と住みやすい環境(空気が少なくてジメジメした環境)を提供しています。人が消化できない食べ物を腸内細菌が分解することで人に有用な栄養素が生成されます。また、食べ物だけでなく人が飲んだ薬を腸内細菌が分解することで有効成分に変化するということも起こすことがあるようです。

 しかし、細菌が異常に増えすぎたり、腸以外の器官に移動すると感染症の原因となることがあります。日和見感染や腸内フローラの乱れと言います。

腸内細菌の分類(酸素の使用)

 腸内細菌は酸素を利用するかどうかで大きく2種類に分類されます。人の小腸内は体外の環境と同様に酸素があります。盲腸を境に大腸は酸素濃度が著しく低下し無酸素に近い環境になります。

  • 好気性細菌:酸素を利用する細菌。主に小腸に存在する。
  • 嫌気性細菌:酸素を利用しない細菌。主に大腸に存在する。

好気性細菌の代表的な菌は乳酸菌です。主に小腸上部に存在します。
嫌気性細菌の代表的な菌はビフィズス菌です。主に大腸に存在します。

腸内細菌はいつから腸に

母体にいる間は腸内は無菌の状態です。出産時から腸内細菌叢が形成が始まります。母乳に含まれるオリゴ糖などは腸内細菌の栄養源にもなるようです。

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