血圧は上腕動脈で測定される収縮期血圧と拡張期血圧が用いられます。
血圧は主に高血圧に対して治療されます。高血圧で生じる危険は心臓・血管に負荷がかかるということです。血管に負担がかかると動脈硬化が生じやすく血管が破れやすくなります。心臓では心臓を養う冠動脈に障害が生じやすくなります。
血圧はなぜ上がるのか。血圧の受容器は頸動脈にあります。頸動脈の受容器は血圧が高いと血圧を下げるよう、血圧が低いと血圧を上げるように神経を通じて心臓や血管・腎臓に働きかけます。また、頸動脈は酸素や二酸化炭素・pHの受容器も存在し、変化に応じて血圧に対して働きかける動きもあります。
頸動脈に受容器があるのは頸部は神経や内分泌器官が密集しているため、血液の変化を体に反映させやすいという利点があると考えられます。
高血圧に対する治療は血圧を下げることが目的です。しかし、血圧を下げることが本当に良いことか分からなくなることがあります。高血圧の状態というのは本当は脳や腎臓・肺などの臓器が血液を必要としているから血圧が上がっているのかもしれません。